【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2018年6月3日説教要旨
聖書 ルツ記1章8節~18節
あなたの信仰にお従いします
瀬戸毅義
…‥嗚呼(ああ)「死海」の東岸に添(そ)い、亜拉比亜(アラビア)国の北部に接し、砂礫茫漠(しゃれきぼうばく)たる処(ところ)に「ケモシ」の偶像の前に俯伏(ひれふ)し、常に異教迷信の名を以てイスラエル人に貶視(へんし)されたモアブ人中此婦(このおんな)ありとは、誠に実(まこと)に神は偏(かたよ)らざる者にしていずれの国民にて仏神を敬い義を行なう者はその聖意(みこころ)に適(かな)う者なり(使徒行伝10章34,35節)、かくのごときの美徳あるいは神の特別の撰択を蒙(こうむ)りしイスラエル人中又見ざる所ならん(マタイ8章10節を見よ)、宜(うべ)なるかな神はこの異教信者を取り、彼女に世の救主の祖母たるの栄光を与えられしとは。‥‥『貞操美談路得(ルツ)記』(1893<明治23>年)
ルツは夫の死後、故郷の生活を離れ、敢えて見知らぬ姑の故郷に赴く決心をしました。それは安定を捨て貧乏と困難の人生を選んだことでもありました。彼女は姑の信じる神を信頼しすべてをゆだねたのです。人生の危機の中にも、神の見えざる御手は働いていました。ルツ記はそのことを私たちに教えています。
◇使徒言行録 10章34-35節◇
そこで、ペトロは口を開きこう言った。「神は人を分け隔てなさらないことが、よく分かりました。どんな国の人でも、神を畏れて正しいことを行う人は、神に受け入れられるのです。(新共同訳)