【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2026年5月17日説教要旨
聖書箇所 マタイによる福音書 16章16~20節
あなたは幸いだ ~主の教会を担う
原田 寛
フィリポ・カイサリア地方は、ガリラヤでもユダヤでもない。ローマ皇帝アウグストゥスは、B.C20年にヘロデ大王にこの町を与えた。ヘロデは、その際、皇帝の像を安置した神殿を建立した。そして、息子のヘロデ・フィリポが町を整備し、皇帝ティベリウスに敬意を表してフィリポ・カイサリアと町の名前を付けたのだった。
このような町を舞台に、イエスは弟子たちに「人々は、人の子(イエスご自身)のことを何者だと言っているか」と尋ねた。弟子たちは、「ヘロデに殺害されたバプテスマのヨハネがよみがえったのではないか」「死を見ずに天に挙げられたエリヤではないか」「エレミヤだ」「預言者のひとりだ」と言われていると聞いてきたことを伝えた。イエスは「ではあなたがたはわたしを何者だと言うのか」と問うた。シモン・ペトロが「あなたはメシア、生ける神の子です」と告白した。
マタイ福音書は、世の中の中心を示す町において、「イエスは神の子であり、神から遣わされたメシアである」と告白する。その告白は、カエサルの支配を覆すための挙兵する宣言ではなく、神の国の福音がその土台にあって、人々を罪から贖う神の愛と慈しみを示めすのである。
イエスは、「バルヨナ・シモン、あなたは幸いだ。このことを現したのは、人間(血肉)ではなく、天の父(神)だ」と言い、そして、告白したシモン・ペトロに「この岩(ペトロ)の上に教会を建てようと宣言された。教会に「天国の鍵」が与えられた。それは、天上の神の教えが地上の教会で解かれ、天上の罪を赦す神と地上の罪を赦された人を繋ぐということである。イエスは、世の中の頂点はカエサルだと表しているその町で、メシアとしてペトロに教会の使命を託したということだ。何と幸いなことだろうか。
教会は、「あなたはメシア、生ける神の子です」という信仰告白を基にして建てられている。メシアは、人々の罪のために十字架に死んで三日目に復活された方である。私たちも信仰告白を表している。主は、私たちに対して「あなたは幸いだ・・・」と私たちの信仰告白に対して語っておられる。私たちも信じて教会の業を担って共に歩んでいこう。
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