【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年10月6日説教要旨
聖書箇所 コリントの信徒への手紙二4章16節~5章10節
いつもこころ強い
原田 寛
「天国はにぎやかだ」という歌があります。当然です。イエス・キリストの復活を喜ぶ人たちが集まっているからです。集まっている人たちの中には、ペトロやヤコブ、ヨハネにパウロなどの使徒たちや、母・マリアも父・ヨセフ、イエスの弟、ヤコブもいるのでしょう。いろいろ名をあげるとその関心が高まってきます。そのような人々に加えて、わたしたちの親しくしていた信仰の友たちがいるのです。考えただけでも、にぎやかになります。
そのようなところに、自分も早くいきたい。そういう思うのは私たちですが、この世の歩みを全うしてからでないと行くことはできません。この世の歩みには、様々な事柄があります。コリントの教会を襲った復活信仰の否定などにあるように、大切にしている事柄が壊れそうになることも含まれていきます。そんな思いをパウロも「体をすみかとしているかぎり、主から離れている」と表現します。「主から離れている」ことは、自分が様々な問題や課題に向き合わなければならないと「自分」が主になることがあるわけです。不信仰のもととなる事柄です。この世の歩みにおいて、十字架を背負って人としての歩みを全うされた主イエス・キリストと共に歩むことが「信仰」です。パウロは、主イエス・キリストと共に歩みひたすら主に喜ばれる者でありたいと「信仰」をかたっています。
本日は、召天者記念礼拝。ひたすら主イエス・キリストに喜ばれる者であった信仰の先達を思い起こしましょう。同じ信仰を覚えながら、パウロがいう「いつもこころ強い」という心境にふれましょう。そのようにして、主イエス・キリストの恵みを受けてまいりましょう。