【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2026年3月1日説教要旨
聖書箇所 コリントの信徒への手紙一 12章12~27節
ひとつとなって
原田 寛
パウロは、教会を「キリストのからだ」と言いました。
教会は、キリストから示された「宣教命令」を目的にし、その目的遂行のために結成されています。目的のために結成された組織は、成果を上げようと努力します。そして、成果を上げている者が喜ばれるようになります。そして、貴い存在として持ち上げられ、さらに用いられていきます。いつの間にか、成果を上げる「人」が中心となり、その人を中心にした組織となる可能性があります。
この組織は、『キリストのからだ』です。キリストは、唯一、全ての人の罪のために犠牲となられた方です。死んで三日目に復活された方です。人の罪が赦されているのは、この方によるのです。赦された人の心の内に、キリストによってもたらされた言い尽くすことのできない平安があります。それは、ひとりひとりのイエス・キリストとの結びつきを強くしています。それは、「キリストのからだ」の働きによってもたらされたもので、その働きには、キリストの深い愛と慈しみが土台にあります。この『キリスト』の働きをするのが、「からだ」です。だから、キリストのからだは、キリストの深い愛と慈しみによって結びついたものです。そして、キリストの働きを担うものとなっています。
成果は、この働きによって上がるとしても、一人によって達成するものではありません。たとえば、ひとつの教会を舞台に、ひとりの人が教会に来て、信仰を得てバプテスマを受け、信仰に基づいて良い働き人に成長していくとして、そのひとりの人に対応したのは、だれでしょうか。何人いたでしょうか。主イエス・キリストの恵みと導きにあずかった人たちの祈りと関わりがあって導かれていくものです。
神は、からだに必要な部分をおかれました。同じように教会に与えられている人たちは、必要な部分です。そして、教会の中心は、キリストです。キリストは、信じる人たちを不必要だと切り捨てることはなく、むしろ、無力だと思われる人も必要だと、主の御業のために用いられます。
聖書の中の最も短い信仰生活をしたのが、主と共に十字架につけられた強盗の一人でしたが、世の中が排除しているのに、主は、彼の信仰告白の言葉に対して「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と応じられたのでした。
教会は、キリストから示された目的を共有して担ってきました。これからも、主の愛と慈しみを土台にひとつとなってその目的にそって歩んでまいりましょう。
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