【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年12月15日説教要旨
聖書箇所 イザヤ書55章6~7節
主を尋ね求めよ
原田 寛
ローマ皇帝の人口調査がなされる中で、御子イエスの誕生は、しずかに進んでいきます。マリヤとヨセフもベツレヘムに落ち着きます。御子が生まれるべき場を得ます。そして、御子イエスの誕生の場に集うことがゆるされたのは、羊飼いたちと東方の博士たちです。預言の言葉に取り組んだのは博士たち。彼らの出身地はアラビヤの南と考えられています。
アラビヤは、当時のローマ帝国に対する対立する勢力の一つでした。エジプトとバビロニアが融合してオリエント文化ができます。アレキサンダーによってギリシャ文化が中心になりヘレニズムが生まれます。そして、ローマ時代へと続いていきます。時代の変化を目の当たりにしてきた人々でしょう。
天文学上で言われていることだそうですが、2000年前に夜空に輝く木星と土星が最接近して重なって見えた時があったと言われています。博士たちの専門は「占星術」でした。星の下で何が行われているのか、真実を求めたのです。その求道心が、聖書の言葉に出会わせ、その星の元に生まれる御子イエスを見出したのです。博士たちは、ベツレヘムの御子イエスにたどり着きます。
イザヤは伝えます。「主を尋ねよ。見出しうるときに。」「呼び求めよ。近くにいますうちに」と。その言葉は、今も響いています。「主に立ち帰るならば、主は憐れんでくださる。わたしたちの神に立ち帰るならば、豊かに赦してくださる」と。