【説教音声ファイル】
2020年8月23日説教要旨
聖書箇所 ローマ人への手紙6章1節~14節
共に死に共に生きる
梅木 光男
パウロはローマ人への手紙中でその基本命題として「信仰義認」を詳細かつ具体的に述べています。特に本日の第6章はその中心的主題ともいえる箇所です。ここでパウロは「キリストと共に死にキリストと共に生きる」ことの具体的な恵みと祝福について言及しています。
アダムとイブが起こした罪によって神との直接的な関係が断たれ、罪のもたらした結果としての「死の恐怖」に人間は怯えてきました。しかし最終的に神は自分の愛するみ子イエスキリストをこの世にお遣わしになり、主イエスの十字架による贖いと復活によって、我々の罪が赦されて主イエス・キリストを信じる信仰告白とバプテスマによって我々を永遠の命へと導かれたのです。我々が現在でも未来においても「イエスは主である」という信仰告白と洗礼を受けるならば、古い自分から新しいキリスト者へと造り替えられ、罪の最大な結果である「死」から解放されるのです。
従ってキリストの十字架の死と復活によって、罪に支配された肉の体が滅ぼされキリストと共に生きる新しい命が与えられるのです。それ故第二コリント人への手紙5:17で記載されているように、キリストと結ばれる人は誰でも新しく創造された人であり、神の義と恵みの下でキリストと共に生きることを奨励されています。キリストと共に生きるとは「喜ぶ者と共に喜び、悲しむ者と共に悲しむ」ことなのです。