【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2020年5月10日説教要旨
聖書箇所 ヨハネによる福音書16章4節~15節
助け主が来て下さる
福間教会協力牧師・久山療育園理事長
宮崎 信義
今日は「母の日」の記念日です。1900年代のアメリカヴァージ二ア州が起源といわれています。1905年5月9日、アンナ・ジャービスという人の母親が亡くなりました。やがて彼女は、「亡き母を追悼したい」という想いから、1908年5月10日フィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配りました。これがアメリカで初めて行われた母の日だそうです。
今年は5月31日が聖霊降臨日〈ペンテコステ)です。「ペンテコステ」(聖霊降臨祭)とは、使徒言行録2章に書かれている聖霊降臨の出来事を言います。ペンテコステでは具体的に私たちの「助け主」であられる神、聖霊の現臨を覚えたいと思います。それではペンテコステに思いを馳せつつ御言葉に聴いて参りましよう。
私たちには、「助け主」すなわち復活の主の御霊が伴っていてくださいます。一方で私たちの側からすれば、霊的生活を生きることに真剣に取り組もうとするなら、それが成長し、成熟をもたらす環境作りに対して責任があります。私たちは、霊的生活にとって理想的な土地を作ることはできないにしても、自分が考える以上のたくさんの選択をまかされています。
誰と友だちになるか、どんな本を読むか、どの教会に行くか、どんな芸術や音楽に接するか、どこを訪問するか、また、これらをどんな人々と過ごし、いっしょに体験するかを選ぶことができます。その選択は、神が私たちの内に蒔かれた“からし種”が、大木にまで生長することをうながす環境を整えます。私たちは見えるものにではなく、見えないもの -ここでは聖霊- に目を注ぐことが促されています。教会もそのような成長させられる所でありたいと願うものです。