戦後69年経過し、戦争の悲惨さと平和の大切さが風化しつつあります。今集団的自衛権を巡り、憲法改正や国家の在り方が論議されています。こうした中今日の礼拝ではイスラエルが他国と同様「王制」を求める箇所を取り上げました。元来イスラエルは12部族がそれぞれ独立した集団で構成され、外敵などの危機が迫った時のみ士師(さばきつかさ)と呼ばれるリーダーの下で共同行動をとっていました。しかし、政情不安になり、他国からの侵略が始まると政治的にも軍事的にも確固たる力が必要と考え、ついに王制の導入を決定したのです。
結果として、これは歴史が示しているように、イスラエル国はバビロン捕囚を経て最後はローマ帝国により完全に消滅することとなりました。
今日は王制導入の際、神様から示された警告と掟をもう一度かみしめて、本当の平和とは国家とは何か自問自答したいものです。
2014.8.10 梅木 光男 説教より