聖書箇所:創世記1:1~5
この箇所はなんと壮大・ダイナミックなことでしょう。聖書全体を言い表しているとも言えます。私たちはこの聖書の最初の言葉、「はじめに神は天と地を創造された」をどのように読み、受け止めたらよいのでしょうか。 ヘブル人への手紙11章3節には次のようにあります。
「信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉で造られたのであり、したがって、見えるものは現れているものから出てきたのでないことを、悟るのである。」
このみ言葉は、信仰の本質とは何か、その「信仰によって」私たちは何を知り、どのように生きるようになるのか、を語っています。私たちが信仰によって知る、そのことこそが、創世記1章の御言葉であるわけです。神さまによる天地の創造は、信仰によってこそ分かることです。信仰によらなければそれは分らないのです。次に天地創造のみわざは、神様のみ言葉によってなされていったことが語られています。「言葉によって」ということが意味しているのは、そこに、神様の明確なお考え、み心がある、ということです。言い換えるならば、私たちが生きて今ここに存在しているのは、偶然ではない、ということです。そのことには意味があるということです。科学によっては絶対に知ることのできない、まさに信仰によってのみ分かる真理です。
そしてそのご計画は、私たちへの恵みのご意思、恵みのみ心なのです。ですから、「私たちの命は、人生は、神様の恵みによって与えられ、守り導かれているよいものなのだ。この人生は生きる価値のある、すばらしいものなのだ」ということです。この信仰に生きることこそが、「はじめに神は天と地とを創造された」というみ言葉を正しく読むことと言えるでしょう。
2014.6.1説教 岩橋隆二