万事を益としてくださる神様
2022.8.21
梅木 幸子
昨日までのコロナによる自宅療養期間を終えて、今日証と奏楽という神様の御用を無事に出来ますことを感謝しています。
先々週の月曜日、夫が39度6分の熱を出し、新型コロナウイルスに感染していること検査で分かり、濃厚接触者だった私も水曜日に38度ぐらいの熱を出しまして同じく感染していることがわかりました。
先週の日曜日は夫が説教当番でありましたが、録音した説教を聞いて頂くことができ、ある意味では説教の選択肢が広がるチャンスになったのではないかと思いました。奏楽もS兄が当番でありましたので、神様のご配慮に感謝致しました。私たち二人とも比較的軽症だったと思いますので、あまり困ることもなく、療養期間をゆっくり過ごしました。
私は長らく連絡を取ってなかった人々と久しぶりにメールや電話で話すことができ、長いこと日々の祈りや祈祷会などで祈り続けてきた方々を神様が守り導いてくださっていたことを確認し、祈りが無駄ではない事を教えられ、まだ結果を見ることが出来てない事柄についても引き続き祈り続けていく思いを与えられました。又私たち夫婦の癒しについても多くの方が祈って下さっていたことを心より感謝申し上げます。
この半年の間に、私の健康状態にかかわる大きな出来事がもう一つありました。3月に右手首を骨折したことです。
いきさつは、目がだんだん見えづらくなった夫の母に、聖書朗読のCDを聴けるようにCDプレーヤーをプレゼントするため、歩いて行ける家の近くの4か所の電気店で価格調査しよう出かけ、2か所目の電気店の前の歩道に差し掛かった時、難無く飛び越えたつもりの低い縁石に躓いて、いきなりばたっと倒れてしまいました。想定外のあっという間の出来事でした。
思わず右手をついたお陰なのか、眼鏡が歪みレンズにひびが入りましたが、顔は何の傷もなく、右手の様子が少しおかしいので捻挫したかなと思いましたが、すぐ立ち上がり、左ひざがズボンの上に血がにじんでいたので、左ひざも擦りむいたかと思いました。たまたま少し離れていたところで一部始終を目撃していた女性から「大丈夫ですか」と声をかけられましたが、「まあ大丈夫です」と返事をし、せっかくここまで来たのだからと2件目の価格も調べました。
しかし、そのうちだんだん気分が悪くなり、さすがに今日はこれ以上無理しないでおこうと8分ほど歩いて家にたどり着きました。
夫に起こったことを告げると、そりゃ大変とすぐに近くの整形外科まで運転して連れて行ってくれて、すぐ診察を受けレントゲン撮影したところ、右手首骨折が判明しました。又、左ひざもズボンをまくり上げてみると、かすり傷どころか、ひざの肉がぱっかり深く割れ、8針も縫う怪我でした。
しかし、幸いなことにこちらは骨折もしておらず、神経も痛めておらず、縫ってもらってすぐにでも歩ける状態で、ラッキーでしたねと言われました。病院に着いたのがかろうじて金曜日の診察時間内でこれも感謝なことでした。複雑骨折の様だから大きな病院で手術をしてもらったが良いということで、先生が福大筑紫病院を紹介、手配して下さり、翌週無事に入院手術を受けることができ、順調にリハビリも終わり、もう何でも元のように出来るまで回復しました。まだ、少し右手にしびれが残っていますが、だんだん薄れつつあります。
リハビリは近くの最初の病院に通いましたが、担当の理学療法士の方から、「梅木さんは痛みに強いようですね。最初からあまり痛がっていなかったですよね」と言われました。確かに、耐えられないほどの痛さではなかったと思い返し、又一度も暗い気持ちにもならなかったと思い、すべてが神さまの恵みのうちに守られていたことを確信しました。
この利き手骨折のおかげで良かったことがいくつかありました。一つは夫の家事能力が向上し自立促進できたことです。食洗器や洗濯機の使い方を覚え、洗濯物干しもしてくれるようになり、料理も自分でメニューを考え、不器用な手つきではありますがいろんな料理に挑戦して作ってくれました。5か月経った今は、大方が元に戻っていますがこれで、又いつでも動けなくなっても大丈夫だと感謝しました。
二番目の良かったことは、自分が骨粗鬆症であることが分かり、薬物治療を始めたことと、自分が思っている以上に体が老化していたことを認識してより真剣に筋トレを励み、又足元に注意して行動するようになったことです。
三番目の良かったことは、長らく奥様の看病の為に奏楽奉仕から遠ざかっておられたS兄が私を助けるために、まだ看病が大変な中であるにもかかわらず奏楽や聖歌隊伴奏に戻ってきて下さったことです。S兄の奏楽を聞きながら奥様は切望されていたイースター礼拝に出席することが叶いました。そしてそれが最後の礼拝出席となり、6月9日に天に召されました。でも、その後もS兄が奏楽や聖歌隊伴奏奉仕を続けていて下さっていることは、感謝に堪えません。きっと、奉仕を続けることが出来るよう、悲しみを乗り越えることが出来るよう、主がいつも共にいて支えて下さっているのだと思います。
聖書ローマ人への手紙8:28に「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、私たちは知っている。」とありますが、このみ言葉の真実を実感しています。
先日、毎朝のお祈りの時に呼んでいる本で、”Let go and let God” という英語表現があるのを知りました。「自分の手を離して、神に委ねよ」という意味だと思います。起こっていることがどんなに自分にとって嬉しくない事でも、神様がすべてを最善に導いて下さることを信じ、自分の思いから離れて神様に委ねる。これが幸せに生きるコツだと教えられていると思いました。