斎藤芳彦
今日は、この6月に関西へ戻った時のことを証しさせていただきます。
妻が病気になってからこの数年間、在職中は仕事、病院、買い物と教会へ出席する以外、ほとんど外出することのない生活が続きました。昨年春に退職してから、再就職先を探していますが、希望する条件の就職先がなかなか見つかりません。その間、マンション管理員(代務)の仕事もしましたが、ほとんど仕事の依頼がなかったため、辞めました。
その結果、家に引きこもり誰とも話さない生活が続いていた今年の春頃、妹から「新会堂を一度見に来ない?M兄もお兄ちゃんに会いたがっているよ。」と誘いの連絡がありました。M兄は、私が若い頃(40年以上前)に教会で知り合い、様々な奉仕を共にした青年会の仲間のうちの一人です。彼は現在、神戸にある教会の牧師をしています。
さらに、大学時代の知り合いに「今度、神戸へ戻るので、時間があれば会ってもらえますか?」と連絡をしたら、「同窓生に声をかけるので、是非、来てください」との返事がありました。私は、行くべきかどうか悩みました。若い頃から人と話すことが苦手で、一人でいる方が楽なのに、他の教会の礼拝に出席したり、長い間会っていない昔の信仰の仲間や大学の同窓生に会って話すことがあるのか?そもそも私のことを覚えていてくれてるのか?私は、やはり神戸へ戻るのは止めようか、と思ったのです。
その時、私が指針としている次の聖書のみことばが心に響きました。
「神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ事を行わせてくださるのです。」ピリピ2:13 新改訳
私はこのみことば、神さまからの促しに従い、神戸へ戻ることを決心しました。
妹やご家族の皆さんとは、久しぶりに再会し、新会堂での礼拝に出席させていただきました。当日は父の日でしたので、礼拝後にランチがあり、教会の方々、特に壮年の兄弟方との交わりに与かりました。牧師先生をはじめ、教会の皆さんが話しかけてくださったので、楽しい時間を過ごしました。改めて、教会は神さまが愛され、そこに集われる皆さん一人一人は「神の家族」だと痛感しました。
午後からは大学時代の同窓生たちと会いました。私たちの結婚式に出席してくれて以来でしたので、三十数年振りの再会でした。妻は私と同じキリスト教教育学科のクラスメイトでしたので、みんなから妻との思い出話を聞くことができました。私は妻との結婚後の歩み、妻が天国へ召されるまでのことを話しました。お互いに近況報告をしながら、学生時代にタイプスリップしたような不思議な感覚を味わいました。みんないろんな苦労を乗り越え、与えられた場所で働いていることを聞きました。年齢も50代半ばですので、それなりの容姿にはなっていましたが、私は学生時代と変わらない家族のようなやすらぎを味わいました。「ALL FOR CHRIST」という建学の精神が心に蘇り、私はみんなから、何よりも神さまから元気をもらいました。貴重な体験でした。
翌日は、M兄の教会を訪問しました。私の結婚式に来てくれて以来の再会でした。何故でしょうか、M兄と会ったとたんに感動で涙が出そうになりました。きっと、聖霊が働いたからだと思いました。教会堂に入り、M兄から教会やご家族の話を伺い、その後は、若かりし日に教会生活を共にした時の写真を見ながら、青年会の仲間たちの近況を聞いたり、ラインで連絡をとったりしました。40年以上を経ての連絡でしたが、仲間たちが私のことを覚えていてくれたことにびっくりするとともに、信仰によってつながりを保ってくださった神さまの愛に感激しました。ライングループにも招待してもらったので、今後、連絡を取れるようになったことを神さまに感謝しました。主は素晴らしい!信仰の友との出会いに感謝!
今回の神戸での体験を通して、神さまは私に、「家に引きこもっていないで、外に出て交わりなさい。立ち止まっていないで一歩前に進みなさい。
あなたに与えられた賜物やこれまで経験したことを活かす歩みを始めなさい。」と語られているように感じました。
今後は、具体的に何をすればよいか、進むべき道を祈り続けたいと思っています。何より、自分は決して一人ぼっちではなく、自分のことを支え祈っていてくれる教会の皆さんや信仰の友がいること、どんな時も支え、最善の道へと導いてくださる神さまがおられることに感謝をささげながら、自分に与えられた使命を全うできればと願っています。
2024年9月22日