【聖書箇所朗読】
2024年5月5日説教要旨
聖書箇所 ヨハネ福音書4章1-26節
霊と真理をもって
原田 寛
サマリアの女は、シカルの井戸に、人目を避けてお昼頃に水を汲みにやってきました。イエスは、旅の疲れを覚えられ、井戸の傍で休んでおられました。ユダヤ人とサマリア人は、関わり合うことはありませんでした。しかし、イエスから、「水を飲ませてください」と声をかけられました。霊と真理とをもって礼拝をすることは、イエスの側からはじまります。
そして、イエスによって、サマリアの女の過去の事柄が表され、サマリアの女とサマリア人の関係。サマリア人とユダヤ人の関係が変えられる出会いとなりました。
アプローチは、神からです。
イエスは「神は霊である。だから、礼拝する者たちが、霊と真理をもって礼拝する時が来る」と言われました。霊と真理は、神自ら自分自身に働きかけておられることを受け止めることです。人は、罪のゆえに神を知らず、それは、また、自身の触れられたくないところについて、神からアプローチをかけられ、受け入れられているのです。
サマリアの女は、イエスのアプローチに、心を開いて対応していきました。それが、「礼拝する」ことなのです。水がめを置いて、自分の住む場所へと行き、イエスとの出会いを分かち合っています。サマリアの女は変化していたのでしょう。その変えられた女のことを受け止めた人たちが、イエスに会いに来ています。そして、サマリア人たちとの交わりが広がっているということです。これが救いですし、大きな喜びが伴っていたことと思います。
私たちも同じです。信仰は、神から自分自身へのアプローチがあることを、受け入れるところから始まります。そして、真の礼拝となっていくのです。