【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年6月2日説教要旨
聖書箇所 ヨハネによる福音書6章15~21節
どのようなところにでも来て下さる
原田 寛
5000人の後、人々を解散し、弟子たちは、対岸のカファルナウムに渡っていく時のお話です。
夕方になっていました。日が変わり新しい一日が始まっています。
とても大きな奇跡が行われ、喜びの中で船出したことでしょう。しかし。ガリラヤ湖は、四方を山に囲まれており、山瀬と呼ばれる突風が吹いてくることがよくありました。その風は、弟子たちがまさに舟で渡ろうとしていた時に吹いてきました。すでに岸から4~5㎞離れていました。引き返すことはできません。そして、頼れるイエスは、舟に同乗していませんでした。弟子たちは、揺れる舟の中で楽しい船旅はどこかに吹っ飛び船酔いに見舞われつつ、不安に潰されそうになったでしょう。
その様な時、イエスは、湖上を歩いて近づいてこられたのです。これは、あり得ないこと。夢か幻か・・・と弟子たちは恐れました。しかし、そんな弟子たちのところに「わたしだ。恐れることはない」と言って乗り込まれるのでした。そして、イエスが乗り込んで間もなく、目的地に着くのです。 何という恵みか。
私たちも、問題を抱えてしまうことがあります。抱えてしまう問題の中には、自分ではどうすることもできないことがあります。共にいてくださるはずのイエスが分からないことも多いです。それでも、自分に課せられている問題に向き合うことは、大事なことです。主イエスは、そのような人たちのところに来て下さるのです。主イエスが共におられるだけで、今までのことは変わっていくものです。