【聖書箇所朗読】
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2024年6月30日説教要旨
聖書箇所　ヨハネによる福音書１５章１６～１７節

わたしがあなたがたを選んだ

原田　寛

　イエス・キリストは、過ぎ越しの食事をしながら、弟子たちと最後の時を過ごしています。イエスは。この後、捕らえられ、不等な裁判により死刑の判決を受け、十字架に着けられることになります。そして、イエスを慕いイエスについていった人たちは、そのことから、消えていなくなることが考えられていたはずです。もし、集まっているならば、十字架につけられた者の関係ということで、ユダヤの社会的な立場はなくなっていたことが考えられます。

　そのような弟子たちに、「わたしがあなたがたを選んだ。あなたがたが出かけて行って実を結び、その実が残るようにと・・・」と語られるのです。聖霊降臨後のキリスト教会の歩みを予言しているように感じます。　弟子たちは、世界に向けて福音宣教の業のために真っ向から立ち上がり、厳しい現実を突きつけられる中を、このイエスの言葉を思いつつ歩みます。彼らは、自分自身が言えなかったことを言うようになり、行ったことがないことを行うようになりました。自分自身にとっては、まったく新しいことをしているのです。そして、その実が残っていくのです。