【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年8月11日説教要旨
聖書箇所 コリントの信徒への手紙一15章1~11節
キリストの復活
原田 寛
教会の信仰告白6 「バプテスマと主の晩餐」において「バプテスマは、イエス・キリストを救い主と信じ告白する者に父・子・聖霊の御名において授けられ、私たちの罪の身がキリストと共に十字架に死に、新しい永遠の命に復活することを象徴する・・・」と告白します。つまり、私たちクリスチャンは、永遠の命を復活と共に授かることを信じています。
イエス・キリストの復活の次第について、福音書が伝えていますが、パウロもキリストの復活について記しています。パウロの記しているのは、復活したキリストが12使徒をはじめ多くの人に会い、500人以上の人たちに同時に現れ、主の兄弟ヤコブに現れ、すべての使徒に現れ、最後にパウロにも会ったということです。このことは、パウロからコリントの教会に対して、すでに「最も大切なこと」として伝えられていたことです。そして、このことは、パウロの信仰ということではなく、初代教会が共有していた事柄と考えられています。記されている事柄において、パウロは、自分自身について「月足らずに生まれたようなわたし、・・・」と加えます。
パウロにおいて、復活されたキリストと会ったことは、福音を伝えていた教会を迫害していたことを止めて自ら福音を伝えるようになるほどの大きな衝撃であったわけです。そして、迫害する者たちへも命がけで福音を伝えるものとなるのです。
復活のキリストとの出会いは、出会った人たちを突き動かし、キリストの福音を伝えるようになります。復活の事柄が、キリスト教会を生み出したのです。そして、事実、多くの人が救われるのです。
私たちには、復活のキリストに会った人はおりませんが、出会った人たちの証言を聖書から聞き、真の神によってなされたことを信じるに至ったのです。