【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2023年12月24日説教要約
聖書箇所 ルカによる福音書2章15~20節
クリスマスの幸せ
宗広 一美
今朝与えられています<みことば>は、ルカによる福音書2章15節からです。“天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせて下さったその出来事を見ようではないか」と話し合った。”とあります。ここのところは、先に語られた事を受けての話です。
羊飼いたちは、野宿をして夜通し羊の番をしていました。その夜の闇の中に主の天使が、光り輝きながら現れたのでした。羊飼いたちは、その光輝きのあまりの強さに目も開けられず、倒れ伏し、恐れおののいたのです。そこに声が聞こえて来ました。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」と。羊飼いたちの心には、この天使の言葉がひびいていたに違いありません。彼らは、夜中にもかかわらず、居ても立ってもおられなくなり「さあ、行こう」と突き動かされました。
羊飼いたちは、天使によって語られた喜びの知らせ<みことば>が、本当だったと思わせられました。<みことば>に心を捕らえられた人々は、その<みことば>によって信頼を発見させられました。そしてその信頼には、喜びがありました。ここにクリスマスの幸せがありました。
すべての人が、この喜びの知らせを聞いて受け入れたのでは、ありませんでした。しかし、その言葉を心に留めて保った人がいました。救い主イエス様への信頼と愛は、人々から疎外され、排斥された人たち、貧しい家畜小屋の最低限のところから始まりました。イエス様は、王宮で生まれ、武力の象徴である馬に乗られたわけではありませんでした。むしろ貧しい家畜小屋で生まれ、平和の象徴であるロバの子に乗られました。その意味するところは、すべての人のために仕える者となり、喜びとなるためでした。この主への信頼と愛がクリスマスの幸せでした。