【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2018年11月25日説教要旨
聖書箇所 ローマ人への手紙1章1節~7節
パウロの挨拶
梅木 光男
本日はローマ人への手紙1章1~7節からパウロの信仰の基本スタンスと世界伝道に対する基本的考え方について取り上げました。今週からバプテスト連盟所属教会では「世界祈祷週間」が始まります。世界各地で主イエスの福音宣教のために働いている牧師、宣教師、その他多くのキリスト者を覚えて共に祈り支援することを目的に、当教会でも「野ゆり会」を中心にアピールする時間を設けています。今日の箇所はパウロが当時世界の中心であったローマでの福音活動を熱望し、ローマに住む信徒あてにパウロ自身の挨拶といえる手紙です。冒頭の短い言葉の中にとても重要なキーワードが多く記載されており、今日でも燦然と輝く素晴らしい言葉です。この箇所は「パウロを私に」「使徒を聖徒に」置き換えるだけで、すべてのキリスト者がする挨拶あるいは信仰告白としても充分用いられうると考えられ、かつここにパウロの信仰の真髄が顕著に表現されています。
パウロは当時の世界の中心であったローマにキリスト教を根付かせればキリスト教が急速に普及すると考えていたと推量されるとともに、最終的には当時世界の果てと思われていた「イスパニア」現在のスペインまで宣教活動を望んでいたことが伺えます。
また本来「使徒」は主イエスご自身が選び任命されたものと限定的に捕らえていた人々がいたことを念頭において、パウロはダマスコでの復活された主イエスとの出会いによって回心し、主から異邦人伝道のための僕、使徒として与えられた使命に従って、その生涯を奉げる決心をしたと述べているのです。
私たちもパウロに倣って主の証人として与えられた賜物、時間、場所をフルに活用して主と共に歩んで生きたいものです。