【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2021年5月9日説教要旨
主はわたしの羊飼い
竹田 浩
「主はわたしの牧者であって、わたしには乏しい事がない」
(詩編23編1節)
序 この詩編はダビデが最晩年に作ったものであると言われています。ダビデは長い信仰生活を通して、真に神は羊飼いのようであり、人間は羊の様なものである事を実感していました。実際、ダビデは幼い日、羊飼いの少年であったことが記されています。
1、それでは、人間が羊の様なものだということは、どういう事でしょうか。それは、第一に人間が弱い動物だと言う事です。第二番目に、迷いやすい動物だと言う事です。それ故に、羊は羊飼いに助けられ、守られ、導かれないと生きていけないのです。
2、私達人間は迷いやすい動物で根本的な問題から、具体的な日々の生活においても、何時も迷っています。人生の意味、目的、使命に関しても、何のために産まれて来たのか、何のために生きているのかも分からずに苦しんでいます。また、日々の具体的な生活でどうしたら良いか、分からない事ばかりです。この様な人間がもし正しい導き手であるイエス様によらなければ、必ず迷ってしまいます。また、弱い私達は悪魔の攻撃にすぐに負けてしまい、罪を犯しそうになります。どうしても、敵から私達を守って下さるイエス様が私達の人生に必要です。
3、死の陰の谷を行くときも、災いを恐れない。とダビデは告白してますが、どんな苦しい道を行くときも、「見よ、わたしは世の終わりまで、あなたがたと共にいるのである」と約束して下さったイエス様が共に居て下さると言うのは何と感謝な事でしょう。
4、また、私達を苦しめる者を前にしても勝利を与えて下さると言う約束は何と感謝な事でしょう。次から次と起こる問題を前にして、自分の弱さに泣きたくなりますが、そんな中でも私達に油を注ぎ、祈らせて勝利の杯を溢れさせて下さると言うのです。
5、しかも、私達の人生の日々の中に恵みと慈しみが何時も私達に伴うと言うのです。又生涯主の家なる教会で過ごすことが出来ると言うのです。これらはみな羊飼いなるイエス様によって与えられる恵みです。イエス様を信じてイエス様に寄り縋りつつ生きて、弱い私達ですが勝利者に成りたいものです。