【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2022年5月22日説教要旨
聖書箇所 出エジプト記2:1~10
人命第一
宗広 一美
皆様、おはようございます。既に1月から始まりましたメッセージのご用も3回目となりました。そして今回もコロナと戦争に振り回される状況の中にあります。コロナは、徐々に収まりつつあるようですが、戦争は、反対に拡大して行くようです。これでは、いくらコロナを全世界で終息させようとしても、逆行させているようなものです。
今まで国連の中で、曲がりなりにも協力して来たはずの国が、その様な状況を作り出しています。世界中が驚かされ、“止めなさい”と多くの国が声を張り上げています。ここにジレンマあるようです。
ジレンマというのは、心理学の用語です。この言葉を分かり易く説明したものがあります。“あるやまあらしの夫婦がいました。冬の寒い日にお互いが、体を近づけて暖まろうとしました。ところが、お互いの体の針が、近づくとお互いの体を刺してしまいます。体を近づけて暖まりたいのですが、体を寄せ合うことが出来ません。”今の世界の状況は、このジレンマの中に落ち込んでいるようであります。
それに関連して、あるアナウンサーが、次のようなことを言いました。“人は、協力しないと生きて行けない。一人じゃ生きていけないのだから。”と。
これらのことを聞きながら、<みことば>が浮かびました。イエス様の新しい戒めです。“わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。”です。そしてこれが、人が生きるための秩序と思わされるのでした。言い換えれば、現在の混乱は、この秩序を乱しているように思えるのです。
そこで、今日与えられている<みことば>から主は、何を語られているのか聞いて参りたいと思います。
出エジプト記2章1~10節は、モーセ誕生についての記述です。それは、また人命第一の父なる神様のイエス様を通して与えられた戒めの愛の力の働きを見る場ともなって行きました。そしてこの愛の力の働きは、現在の私たちの上にも働き続けている愛の力の働きでもあるのではないかと思わされるのです。