【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2021年8月15日説教要旨
聖書箇所 歴代誌下16章9節
信仰の勝利の為に
福岡新生キリスト教会
竹田 浩
1、今朝は連盟の聖書日課(列王記上15章)に従って、ユダの王 アサ王様の信仰について学びたいと思います。アサ王の事績については歴代誌下の14章から16章に詳しく記されていますので、そちらから読んで見たいと思います。
アサ王様は若い時にエチオピアの100万の軍隊と大きな戦いをしました。味方は50万人、相手は100万人でとても勝てる状況ではありませんでしたが、信仰に立って戦い大勝利をしました。その時の有名な信仰の言葉が以下の様に記されています。「主よ、あなたは力あるものにも、無力な者にも分け隔てなく助けて下さいます。私達の神、主よ、私達を助けて下さい。私達はあなたを頼みとし、あなたの御名によって、この大軍に立ち向かいます」と言う信仰の宣言でした。神様はこのアサの信仰に応えて大勝利を与えて下さいました。
2、ところが晩年にイスラエルの王が攻めて来た時に、神様に頼らないでアラムの王に頼ってしまいました。神様はこの事を怒られて以下の様に申されました。「あなたはアラム王を頼みとし、あなたの神主を頼みとしなかった」と言って厳しくアサ王を責められました。折角、若い日には信仰によって勝利をしたのに、年をとった時にその信仰が無くなってしまいました。かれはその後足の病にかかった時も主を求めず、医者に頼ったと記されています。彼は若い日の真実な信仰を失ってしまい、神から裁かれて悲惨な死を遂げました。
3、それではどの様にしたら、この様な信仰の堕落から私達は守られるのでしょうか。それは、信仰の言葉を宣言し続ける事です。賢王と言われたヒゼキア王はアッシリアの大軍が攻めよせてきた時に、彼は主が必ず我々を救って下さると告白して止みませんでした。彼があまり信仰告白をするので敵の将軍、ラブシャケが嘲笑っていいました。「唯、舌先だけの言葉が戦略であり、戦力であると言うのか」(列王記下18:20)。真にこの言葉の様に私達が舌先で告白する信仰の言葉こそ戦力であり、戦略なのです。ヒゼキアが信仰を告白し続けた為に、主のみ使いが現れアッシリアの陣営で18万人が神に打たれて死んでしまいました。アサ王様は信仰の告白をしなかった為に、現実におしつぶされて、神様にではなく人間に頼って大失敗をしました。私達は常に神の言葉を告白しながら、信仰を保ち続け完全に戦いに勝利したいものです。