今日の箇所は有名な聖句のひとつで、よく教会の入り口に掲出されています。苦難や悩みに満ちた人々にとって慰められる箇所でもあります。ここで主イエスは私たちに3つの恵みに与るよう呼びかけ(招き)がなされています。
①わたしのところに来なさい(救いを受ける)
②わたしの軛を負いなさい(仕える)
③わたしから学びなさい(弟子となる)
私たちの人生には多くの出来事があり、楽しいことよりも辛く苦しいことが多いのが通例です。病気や人間関係、思い煩いや苦悩あるいは経済的問題などそれぞれの「重荷」を抱えて苦しんでいる人に、主イエスはわたしのもとに来なさいと命じられ、そして休ませてあげようと約束される。それはイエスご自身がその重荷をすべて担われるからです。
自分の欲望に従って勝手気ままに生きる者にとって束縛や邪魔でしかない「軛」が、しゅイエスを受け入れ神の御心に従うとき、それは軽く麗しいものに変えられる。まさに霊的に主を受け入れ救いに与り、その交わりのなかに生きることこそ真の平安への道となります。不安感や罪悪感、欲求不満などは消えうせ、日頃感じるストレスからも解放されるのです。
主イエスの軛は一人一人に合った快適なものであり、それを担って生きることは苦しみが喜びに、悩みが感謝に代り主イエスと共に歩む力が与えられ、心からの賛美と隣人への愛の実践へと向かうのです。
2月8日説教要旨 梅木 光男