皆さんは幽霊を見たことがありますか? 見たことがある人、ない人、幽霊の気配を感じた人、金縛りにあった人、様々だと思います。私はこれまでの人生で、何人かの身近な人から幽霊を見たという話しを聞きました。実は私は幽霊を見・・・・。次の話をしてから答えましょう。福岡市の東部久山町から脇田温泉がある若宮町に通じる犬鳴峠という所があります。今は犬鳴トンネルが出来て便利になっていますが、30年位前まではとても険しい山越えの道でした。片方は崖という危険な山道でしたので、時々馬車や車が崖から落ちて何人もの人が亡くなっていました。そこに幽霊が出るという噂は有名でした。ですから、子供の頃は「犬鳴峠」と聞いただけで怖い思いがしていました。そこを私が30歳の頃、会社の人と車に乗って夜通ることになりました。真っ暗闇の凸凹の山道です。峠に近づいてくるに従い段々と怖さが増していきました。そしていよいよ峠に差し掛かった頃、バックミラーを見ました。私は大声で「出たー!」と叫びました。助手席に乗っていた彼は、「ギャー!」と叫んで飛び上がって車の天上に頭をぶつけました。そしてガタガタと震えていました。やっと麓まで来たときに、「あれは嘘だよ、冗談だよ」と私は言いました。悪い冗談です。私も怖かったので、何か気を紛らわすことを考えて彼を騙したのです。彼は本当に幽霊が出たと思っていたのです。
私はこの年齢になるまで残念ながら幽霊を見たことがありません。幽霊は悪霊の一種と思いますが、悪霊はイエス様に反抗しょうとして、結局はイエス様に打ち負かされてしまう(Ⅰコリ15:24-25他)ことが聖書に何箇所も書かれています。したがって私たちクリスチャンはイエス様によって、悪霊への恐れやその威力から解放されて(守られて)います(ロマ8:38-39他)。ですからクリスチャンで幽霊を見たという人たちは、悪霊の正体を知っていますので、ちっとも怖そうに話しません。それに比べ幽霊を見たというノンクリスチャンは、とても怖そうに話します。
幽霊を見たことがなくても、ほとんどのクリスチャンは聖霊の注ぎを経験しています。使徒行伝1章8節。「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てまで、わたしの証人となります」。ここに「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます」とありますが、それはどのような力でしょうか。それはまず第一に、私たちが抱えている弱さからの解放の力です。ちょっとしたことで私たちは落ち込みます。私たちの心は弱ってしまって悩むのです。でもその弱さから強さへ私たちは導かれるのです。二番目に、「聖霊によって与えられる力は」、人を励ましお互いを高め合う働きに向かいます。
どうしたら私たちに聖霊が臨まれるでしょうか。それは私たちが徹底的に自分の罪を悔い改めると聖霊が働いてくださるのです。
( 2014.7.27ショートメッセージ)牧師 岩橋 隆二