【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年11月3日説教要旨
聖書箇所 コリントの信徒への手紙二13章11節
愛と平和の神
原田 寛
今朝は、コリントの手紙の結びの言葉を学ぼうとしているが、コリントの信徒への手紙といえば、第一の手紙の13章が有名。多くの人々に「愛の章」と知られる。4節以下の
「愛は、忍耐強い。愛は情け深い、ねたまない。愛は自慢せず。高ぶらない。礼を失せず。自分の利益を求めず、いらだたず、恨みをいだかない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。」には教えられる。そして、愛することを求められる。
私たちは、聖霊の導きに中でパウロがこれらのことを主イエス・キリストを通して体得していったことと理解すると共に、様々な難問を抱えるコリントの教会への具体的な教えとして示していると考えている。そして、今日のキリスト教会に対しては、信仰者の歩みにおける「土台」になるものとして認識している。
11節に「終わりに兄弟たち、喜びなさい。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい」と奨められています。この手紙の終わりには、コリント教会に展開してきた様々な問題があったことを振り返っているのだろう。それらは、手紙だけで解消したわけではない。背後には時間をかけた祈りと関わりがあるのだ。そして、教会に変化が生まれ、パウロが「涙」から「感謝」へと思いが変えられていったのだ。教会は、みずからの変化について自覚していただろう。だから、パウロからの奨めに「アーメン」と応える。『愛と平和の神』は、アーメンと応える教会と共におられる。