【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年10月20日説教要旨
聖書箇所 コリントの信徒への手紙二12章1~10節
今は、恵みの時
原田 寛
天は、神の住まいと考えられています。そして、終末においては、天からイエス・キリストは来られることになっています。
ユダヤ教の文書では、第七の天まであると記されているそうです。その文書では、死後の世界ではなく、天使の住まいということです。パウロは、その第三の天にまで上ったと人を知っているということで、とても素晴らしいことで、誇りとしていると記しています。このことは、だれもが経験することであれば、あるいは、少人数でも経験していることならば、このような記し方はないのでしょう。ひとりの人に起こった特別な事柄と考えられます。パウロがこのように記しているので、考える機会を得ていると思われますが、普通なら、信じられないようなことです。このような特別な経験は、イエス・キリストによる恵みと導きを後のものとしてしまうことがあるかもしれません。
パウロは、この経験に対する神から「一つのとげ」が与えられ苦しんでいると記します。それは、パウロが思い上がらないためものであり、「弱さを誇る」というパウロ自身の在り方を決定するようなことになっているのです。それは、自分自身の弱さ、愚かさを知るということで、キリストの力が内にあるいうことだというのです。
うちにあるキリストの力は、イエス・キリストに現れたところの「死に打ち勝ち復活する神の力」です。