【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2020年7月26日説教要旨
聖書箇所 使徒言行録2章1~4節
聖霊の満たしと世界宣教
野口 日宇満・野口 佳奈
新型コロナウィルスの影響によって、私たちの生活は大きく揺さぶられている。これまで当然のものとして享受していた様々なものが奪われ、何が大切なものであり、なくてはならないものであるかが問われている。
教会においても同じである。主が教会に託された最も大切な使命は「福音を伝えること」である。ペンテコステの聖霊に満たされた弟子たちは力を受けて主を証しした。ペンテコステの時、弟子たちは聖霊の火を受けた。火は物を動かす力、エネルギー、動力である。私たちは聖霊の火を受けるとき、じっと座しているのではなく、キリストの愛が内から溢れてきて、立ち上がって福音を伝えずにはおれなくなる。聖霊に満たされることによって、教会は主の中に燃えている何とかして幾人かでも救いたいという救霊の情熱に満たされる。
聖霊こそが福音宣教の原動力である。それでは、どうすれば私たちは聖霊に満たされるのか。主の名によって集まり、熱心に祈り求める教会の群れに今も主は豊かに聖霊を注いでくださる。主の恵みの光の中で自分自身の罪の姿を見させられ、十字架を見上げるときに、ただ主に依り頼む他ない自分の姿を知り、真剣に聖霊を求めるものとなる。まさにペンテコステの弟子たちの姿がそうであった。ユダヤ人を恐れて鍵をかけて閉じこもっていた弟子たちが、ペンテコステの聖霊に満たされて迫害を恐れず大胆に主を証しするものとなった。伝道の難しい時代と言われるが、このような時代だからこそ、主から託された使命である福音宣教に立ち上がるべく、熱心に聖霊を祈り求めていこうではないか。