「荒野での試み」
聖書箇所:マルコによる福音書1章9節~15節
私たちは「荒野」と聞くと、水のない灼熱の砂漠やごつごつした岩場を想像し、死をすら予感します。それは、私たちがこの世で経験する様々な不幸であるようにも思えます。しかし、聖書で語られている「荒野」というのは、そのような不幸だけが言われているのではありません。それは、私たちが人生の試練の中で陥りやすい、信仰生活における根本的な在り方が言われているのです。私たちが、神あるいは人から見捨てられたような気持ちになったときや、自分が何の価値もない存在に思えるような、そうした不安や空しさを感じたときにこそ、聖書の神はそこに大切なことがあると気付かせて下さいます。イエスさまは、そのような荒野の中でこそ、共にいて見守って下さっています。
2014.4.6 主日礼拝 岩橋隆二牧師説教より