2023年9月17日
齋藤芳彦
「人の心には多くの計画がある。しかしただ主のみ旨だけが堅く立つ。」箴言19:21
昨年は私にとって、妻が召されるという大きな出来事がありました。何とかあと1年くらい生かされ、私の退職後に二人で旅行に出かけたり、筑紫野市へ引っ越ししたいと願っていました。しかし、神さまのご計画は私たちの計画とは違うものでした。私は、「神さま、何故こんなにも早く妻を天国へ連れて行かれるのですか?これから私一人でどうやって生きていけばよいのですか?」と祈り求めました。すると神さまは、少しづつ祈りに答えてくださったのです。
私は若い頃に過呼吸発作を起こすようになり、服薬で何とか対処してきました。車の運転も一人ではいつ発作が起きるか不安で、いつも妻に同乗してもらっていました。ところが、妻が癌で入院することとなり、一人で運転しなければならなくなりました。「神さま、病院まで無事に運転できますよう、発作が起きませんようお守りください。」と祈ってから病院へ向かいました。妻は当初、筑紫野市の福大病院に入院していました。春日市の自宅からは、かなり距離がありましたが、無事に病院へ到着できたのです。その時以来、不思議なことに運転中、過呼吸の症状が出ることがなくなりました。神さまは祈りに答えてくださいました。
「神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて、万事を益となるようにして下さることを、わたしたちは知っている。」ローマ8:28
私は、二つのことを示されました。一つは、妻が召されたのは、「私に願い求め、頼りなさい」ということです。それまで何でも妻に頼っていた私に対して、神さまは、「あなたはこれから一人で生きていきなさい。私がいつも共にいて、守り支えるから安心しなさい。」と語られているように感じたのです。もう一つ示されたことは、私にはまだこの世で果たすべき使命が残っているということです。では、そのためにこれから具体的に何をしていけばよいのか。そのことを今、神さまに祈っています。
「神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ事を行わせてくださるのです。」ピリピ2:13 新改訳
私が土台としている御言葉です。これまでの人生で結婚や就職など、節目となる決断を迫られたとき、この御言葉に従ってきました。
関西に住んでいた頃、「ハーベストタイム」というキリスト教番組が放映されていて、私たちは楽しみにしていました。番組では、様々な分野で証しをする信徒の方々が紹介されていました。何故だかわかりませんが、ハーベストタイム(収穫の時)ということばが示されています。
妻は生涯をかけて「愛を込めて」福音の種を蒔き続けました。三十数年間、その姿をそばで見守ることができたことは、私にとって何よりの恵みでした。それは、神さまがどのようなお方であるかどうかを見せてもらったからです。
最後に今、心に響いている御言葉を朗読します。
「あなたがたは、刈入れ時が来るまでには、まだ四か月あると言っているではないか。しかし、わたしはあなたがたに言う。目をあげて畑を見なさい。はや色づいて刈入れを待っている。刈る者は報酬を受けて、永遠の命に至る実を集めている。まく者も刈る者も、共々に喜ぶためである。」ヨハネ4:35・36