Short Message 32
今日は、私が尊敬し、親しい交わりをすることが許された二人の宣教師と私が1969年に、アメリカ・ケンタッキーにあるバプテスト神学大学院で教わったW教授が、語って下さった日本での失敗談を紹介しましょう。
1.オリバー宣教師の場合
歯が痛くなったオリバー師。日本語学校で「歯」の発音を「は」と習いました。病院に行って「歯科はどこですか?」と尋ねたつもりで「ハカはどこですか?」と真面目に尋ねました。聞かれた人は、「墓は病院の裏にあります」と答えたので、オリバー師は口の中の歯を見せて「ここの科です」と言いました。答えは「ああ、しか(歯科)のことですね。」オリバー師は「し」は「死」と習っていましたので、病院に「死科」即ちFuneral Departmentあるのかと思ってびっくり。やっとの思いで歯科にたどり着いたそうです。
2.ディクソン・ヤギ宣教師の場合
八百屋さんの主人の前で真面目な顔をして、「こやし(肥やし)ください」。
主人はびっくりしていますと、ヤギ師は「もやし」を指差しました。
3.宣教師会の講演を頼まれて来日したアメリカ神学校のW教授の場合
伊豆の天城山荘で行われた宣教師修養会で、宣教師たちが日本人風に頭を下げて「お先にどうぞ」と言い合っているので、「お先にどうぞ」は「ありがとう」という意味と勘違いした教授は。講演会の後に、日本の旅館に一泊する機会があり、女中さんがお風呂の用意が出来たことを知らせに来た時、日本語を実践するチャンスが訪れたと思い、まじめに「お先にどうぞ」と言いました。女中さんは顔を赤らめてびっくりしたそうな。
日本人伝道のために生涯を捧げて、難しい日本語を習得しながら、イエス・キリストの福音を宣教することが、いかに大変で、困難なことかを、私は5年間のアメリカ留学の体験から知りました。私も留学して初めての冬に大失敗をしたことが、懐かしい思い出として残っています。