【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】※3ファイルに分かれております
(その1)
(その2)
(その3)
2019年6月30日説教要旨
聖書箇所 イザヤ書6章2節~3節
瀧廉太郎『荒城の月』誕生秘話
曲「荒城の月」と祈り「ヘルフィム賛歌」との出会い
西戸崎キリスト教会牧師 城 俊幸
素晴らしい賛美歌を見つけたので、それをご紹介させていただきたいと思います。
題名は「瀧廉太郎『荒城の月』誕生秘話」です。「荒城の月」の作曲者、瀧廉太郎(1879~1903.6.29)は、日本における西欧音楽の黎明期の作曲家です。『荒城の月』『四季』などを作った天才作曲家です。しかし、若くして23歳で亡くなりました。こういう事実はよく知られています。しかし、彼がクリスチャンであったということは、ほとんど知られていません。瀧がクリスチャンであったことを強調するのは、クリスチャンであったという事実こそ、「荒城の月」という曲の本質を物語るからです。
メッセージの中で詳しくお話しさせていただきますが、曲ができて87年後、曲「荒城の月」が「ヘルフィム賛歌」という祈りと出会う。その出会いに立ち会わせていただくと、「ヘルフィム賛歌」はもちろん、「荒城の月」は、間違いなく賛美歌だということがわかります。神を讃える曲です。このように理解したとき、この曲の奥深さ、神秘性が理解できます。
そして、それがわかると、この曲が与えてくれる不思議な平安を感じることができます。東方正教会では、この心の平安のことを「ヘーシュキア」というそうです。素晴らしい賛美歌によって、私たちはこの世にいながら、神様のくださる平安・ヘーシュキアに与ることができる。こうして賛美を通して、主の栄光が宣べ伝えられていくのです。