【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2019年9月22日説教要旨
聖書箇所 マタイによる福音書10章26節~33節
神さまって?
梅木 光男
本日の聖書の箇所はマタイ福音書の10章を取り上げました。ここでは12人の使徒たちを福音伝道に派遣する時に語られた言葉です。弟子たちの心に生じた恐れを取り除くための励ましの言葉です。
現代社会は神の存在に対する不信があり、自己中心的な世界観或いは価値観にあり今見えている現実だけが信じられる「罪の世界」にどっぷりと浸かっていると思います。結果頼りになるのは自分自身だけで神さまさえも自分の為の道具として利用する風潮が生じています。聖書は神さまの存在と愛について語りかけています。
主イエスは人々に神への忠実を呼び起こし、人間相互の間に愛の交わりを作り上げること、また神は真実な方であるがゆえに御言葉も真実であることかつ我々の存在は雀以上に重く髪の毛一つ残らず数えられているかけがえのない幸いを受けていると宣言されたのです。
弟子たちは不安と恐れる臆病の罪と神さまを恐れることを怠る罪にいました。恐れの根底にあるのは「死への恐怖」と「人々から無視され拒絶される恐怖」でした、従って主イエスは3度も「恐れるな」と励ましの言葉を述べられています。神の福音はこの世の人々を救う言葉です。この福音伝道の仕事を弟子たちに託されたのです。
すべては神を恐れることから始まります。それが「信仰」です。たとえどんな困難にあっても我々は決して一人ではないということです。常にイエスさまが我々の傍らにいてくださり、「弱さの中に強さがある」ことを実感できることをこの箇所は教えています。