【説教音声ファイル】
2019年11月24日説教要旨
聖書箇所 ガラテヤ人への手紙3章16節~29節
約束の相続人
梅木 光男
今日から世界バプテスト祈祷週間が始まります。主イエスの福音「良きおとずれ」を全世界に宣教し奉仕している宣教師等、及びキリスト教関係団体を覚えて祈り献金する時です。本日はガラテヤ書3章から「約束の相続人」と題して、パウロの異邦人伝道の根幹をなす信仰義認について考察しました。
神はアブラハムの神を信じる信仰を受け止め、一方的に恵みによって、子孫の繁栄や定住地などの約束を与え、また、アブラハムの子孫のイスラエル人に神の民としての守るべき規範を律法として示され契約を結ばれ、神との人格的交わりを求められました。やがてそのアブラハムの受けた祝福は、ユダヤ人だけではなく、キリストにあって、すべての民へ及び、信仰によって救い、永遠の命、約束されたみ霊を得ることができると、パウロは詳細にときあかししています。我々はとかく律法を守り良き業を行えば神からの祝福恵みが与えられると考えがちですが、パウロは律法の有益性を指摘しつつも、その役割や性質などの有限性について言及しています。ここは行いではなく主イエスへの信仰によってのみ救われることを強調している箇所です。
英国の有名な説教者スポルジョンはその著書の中で我々は神さまから「約束小切手」を渡されていると言っています。ご存知のように現金化するためには小切手に自分のサインをしなければなりません。つまり私たちは神さまの小切手にただサインをして差し出すことにより豊かな恵みと救いに与り永遠の命に至るのです。
さあ、来るべき輝かしい未来に我々は神さまの相続人として保証されているのですから喜びと平安、希望を持って今週も歩みましょう。