【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2023年3月12日説教要旨
聖書箇所 マタイによる福音書17章1節~8節
霊の高い山に上ろう
福岡新生キリスト教会協働牧師
竹田 浩
今はイエス様の十字架に思いを寄せるレント(受難節)の中にあります。イエス様の十字架への道をたどりながら、私達も十字架を負ってイエス様に従う事が出来様に心を整えて頂きたいと思います。イエス様は十字架を負って従うように語られた後に、三人の弟子を連れて高い山に上られました。それは弟子達が十字架の真義を理解できないで躓いたからです。そして其処で深く祈りつつ神の声を聞いて十字架に向かって進んでいかれたのです。「これは私の愛する子、私の心に叶う者である」との声を聞かれたのです。これはイエス様がバプテスマを受けられた時に聞かれた声でした。後半の心に叶う者であると言うのはイザヤ書42章1節の言葉であり、主の僕に関する預言の言葉です。即ちイエス様が苦難の僕として十字架の道を歩くべきだと言う父なる神様の語り掛けだったのです。十字架を理解出来ない弟子達を背負いながらイエス様は十字架に向かって歩いて行かれるのです。
ヨハネ伝の6章15節を読んで見ると、5000人のパンの奇跡の後、人々が来てイエス様を王としようとしたので、危機を感じて祈りの山に退かれたと記されています。イエス様は自分の道がこの世の王になる道ではなく十字架の道である事を知っておられて、その道から逸れない様に祈られたのです。私達もこのレントの時祈りの高い山に登って、深く祈りながら過ごしたいと願います。そして一人一人が自分に与えられた十字架をしっかりと担いつつ主に従う者となりたいと思います。