【聖書箇所朗読】
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2023年5月28日説教要約
聖書箇所 ヨハネによる福音書第14章15節~19節
助け主
宗広 一美
キリスト教会は、教会誕生の原点となる記念日、ペンテコステ(聖霊降臨日)を迎えました。今日は、<みことば>の原点に立ち帰ってみる時が、与えられていると思います。
ヨハネによる福音書14章15節“もしあなたがたがわたしを愛するならば、わたしのいましめを守るべきである。”とあります。ここで言われています。「わたしのいましめ」とは、13章から始まる最後の晩餐の初めの時に語られた「いましめ」を指しているでしょう。13章34節“わたしは、新しいいましめをあなたがたに与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように互いに、あなたがたも互いに愛し合いなさい。”です。そして今日の<みことば>は、この「イエス様のいましめ」が中心となって展開されています。つまりは、「このいましめ」をどのように守らせるか。すなわちイエス様をどうしたら愛していることになるかです。
16節“わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主を送って、いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう。”とあります。ここで言われています「助け主」とは、15節からの流れの中で見て行きますと、イエス様の戒めを守らせる「助け主」と考えられます。そしてこの「助け主」は永遠に共にあるとありますので、イエス様のいましめを永遠に守らせる「助け主」と考えるのです。
そしてこの「助け主」を知るヒントがあります。それは同じく14章の<みことば>に当てはめみると見えて来ます。“もしあなたがたが、わたしを知っていたならば、助け主をも知ったであろう。しかし、今は助け主を知っており、またすでに見たのである。”と。そしてイエス様は、言われました。「ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのである。・・わたしが父におり、父がわたしにおられることをあなたは信じないのか。・・」(ヨハネ14:8~10)と。つまりはイエス様という存在を通して父を見るように、助け主を見ているということが思わされるのです。