【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2023年7月23日説教要約
聖書箇所 使徒行伝第2章41~47節
一つになって使命を果たす
宗広 一美
今日の聖書個所、使徒行伝2章41節からは、聖霊が降り注がれた箇所の最後の所です。聖霊は、まず弟子たちに力を発揮されました。それも一人一人に発揮されました。そこで具体的に表された事柄は、いろんな国の言葉で弟子たちが神様を賛美するということでした。そしてこのことは、弟子たちにとどまらず、物音に驚いて集まって来た人々へと広がって行きました。
そしてここで気づかされることは、「助け手」、「聖霊」すなわちイエス様の十字架復活の愛の力は、人々に使命(ミッション)を与えるということです。その使命(ミッション)の目的は、イエス様の十字架復活の愛が示された戒めにあります。すなわち「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」が実現する神の国です。ここを外れては、何のための使命(ミッション)、何のための「助け手」、「聖霊」ということになり、すべては無益です。
あのイエス様の迫害者だったパウロは、教会の分裂騒ぎの中で、信徒たちに訴えました。“・・わたしは最もすぐれた道をあなたがたに示そう。たといわたしが、人々の言葉や御使いたちの言葉を語っても、もし愛がなければ、わたしはやかましい鐘や騒がしい饒鉢と同じである。たといまた、わたしに預言する力があり、あらゆる奧義とあらゆる知識とに通じていても、また、山を動かすほどの強い信仰があっても、もし愛がなければ、わたしは無に等しい。・・”(Ⅰコリント12:31~13:13)と。
そしてこの使命(ミッション)は、一人一人の人に与えられると同時に、その群れの集まりである教会にも与えられことになります。なぜならこの使命(ミッション)は、一人で実現できるものではないからです。お互いが必要だからです。実際、人は一人では生きて行けない故に、お互い助けられています。この助けがなければ、私たちは、一人では何もできません。
それ故に、イエス様をキリストとして受け入れた者には、使命(ミッション)が与えられると同時に、その群れである教会と共に一つとなって使命を果たすことになります。