【説教音声ファイル】
2024年9月1日説教要旨
聖書箇所 コリントの信徒への手紙一15章50~58節
パウロが告げた神秘
原田 寛
パウロは、「肉と血は神の国を受け継ぐことはできない」と示しつつ「神秘を告げます」と続けます。「神秘」は、だれもが理解できるものではないでしょうし、聞いたものがすべて「そうなのか」と納得するものでもないでしょう。しかし、パウロは、確信していることを記しています。
世の終わりのラッパが鳴るということ。その時、一瞬に復活のからだにかわること。それは、死者は復活して朽ちないものとなり、生きているものも朽ちないものになる。つまり、「死」はなくなるのです。パウロは、喜びに満ちた表現でその思いを表します。「死は勝利に飲み込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか…。主イエス・キリストによって勝利を賜わる神に感謝しよう。」と。
パウロの示す「神秘」を告げ、コリントの教会に「動かされないようにしっかり立ち、主の業に常に励みなさい」と奨めています。私たちもその奨めを受け、イエス・キリストによって「復活・永遠のいのち」に結ばれ、「信仰と希望と愛」(第一コリント13章13節)をもって、共に歩んでいきましょう。