【説教音声ファイル】
2019年5月26日説教要旨
聖書箇所 ヨハネによる福音書20章19節~23節
イエスの平和
梅木 光男
本日はヨハネ福音書20章19節から23節まで主イエスが復活された当日のエレサレムの状況を描写されている箇所について取り上げました。復活から聖霊降臨までの期間の最初の部分です。メシアとして大いに期待・熱望された主イエスが十字架刑によって突然死に至るという想定外の事態に弟子たちをはじめ、信者たちに不安と動揺が生じました。当然といえば当然です。そんな時、隠れて戸締りをして潜んでいた弟子たちに、イエスは不思議な方法で登場して手とわき腹を示されて「あなたがたに平和があるように」と宣言されたのです。しかも26節を含めると3回に亘って。そして弟子たちにこれからの「使命」を同時に述べられます。
そういって彼らに聖霊の「息」を吹きかけられるのです。息それは空気、風のように目に見えないものであり、主イエスの命、真理、力など今後の宣教活動に必要なものを与えられたのです。神の命を吹きかけられることによって、その命が私たちのうちに宿り、私たちは新たに活かされるのです。
我々は自分の殻に閉じこもって頑なになっていることがよくあります。自分自身を愛することができず自分自身を責めながら、他人や周りをもっと悪いと決め付けていることがあるのではないでしょうか。
この「罪」から解放されたときに初めて「平和」が生まれるのです。
たとえ裏切っても逃れてもただ主イエスの元に帰れば、神の大いなる赦しと平安が与えられる祝福があると宣言されています。
我々もこの福音(良き知らせ)をすべての人に宣べ伝える使命が与えられ、派遣されていることを忘れてはならないと思います。