【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2023年1月22日説教要約
聖書箇所 コリント人への第一の手紙第3章11節
土台はすえられた
宗広 一美
パウロの目標としたところは、イエス様の名、「主は救う」という主の正体に頼って、その霊の働きによる証をすることでした。なぜならそれは、あなたがたの信仰が、人の知恵ではなく、神の力によって成長させられるためであったと言っているからです。
そしてさまざまな人々との違いを乗り越える成長の土台となるのが、イエス様の十字架復活の愛でした。この愛を土台に据えて、この愛により頼む信仰の道を辿って欲しいのがパウロの手紙の願いであるでしょう。私たちには、この愛を自ら生み出す力はありません。しかしこの愛の有る方が、私たちと共にあることこそが、私たちがこの愛を持ちえる救いの道でしょう。この共にある愛へ何よりもお任せするところに信頼、希望、愛の実が実らないはずはありません。こう言われています。“・・愛は、神から出たものである。すべて愛する者は、神から生まれた者であって、神を知っている。・・神は愛である。・・私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛して下さって、私たちの罪のために贖いの供え物として、御子をお遣わしになった。ここに愛がある。”(Ⅰヨハネ4:7~10)と。父なる神様は、このイエス様の十字架復活を通して、私たちの負うべき十字架に結びついて下さいました。ここに愛があります。そして、その十字架復活の愛の力によって私たちを新たに生まれ変わらせる愛の業を成し遂げて下さるでしょう。すなわち主イエス様の与えられた戒め「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」の支配する神様の国へ導き入れて下さる愛の実のりです。だから与えられた主イエス様の十字架復活の愛という共にある愛を土台として、その愛に何よりもまず依り頼み、お任せしましょう。私達人間には、さまざまな違いがありますが、その違いを乗り越えて愛することを可能させる愛があります。その愛の土台の上に主ご自身が、神の宮を建て上げて下さるでしょう。その土台にこそ信頼があり、希望があり、愛があるからです。