牧師さんが僕の生年月日をやっと確定してくれた。8月の初めに最初にうおずみ動物病院に行った時に魚住獣医先生が、生後3週間位と教えてくれたことから逆算して2016年7月10日生れとなった。今のところ、何時生れたかなど分からなくても市役所に届ける必要もないし何の支障もないけれど、誕生祝いのことを考えるとやっぱりはっきりしていた方がいいな。ということは、生れて5カ月が過ぎたところだ。体重は約4㎏になった。我ながら順調に育っていると思う。
ところで家の中の生活だけど、今のところ不安も不満もストレスもない。木造2階建延31坪の家の中を縦横無尽に走り回っている。家の中はほぼ探索し終えた。今のところ、2階の寝室以外でもっぱら過ごす部屋は、1階8畳の広さのリビングと牧師さんの書斎だ。というより、牧師さんがいるところに基本的にいるようにしている。それは何故か? 牧師さんの側にいると安心だからというのは勿論だけど、その他の理由として、いつも美味しいものをくれるからかな。それにしても牧師さんは、僕が食べそうなものは何でも与えてくれる。牧師さんが何か食べているとき僕が近寄っていくと、「チー坊、君はいやしんぼだねー」とか言いながら、自分が食べているものを食べやすくして掌にのせて与えてくれるのだ。そんな時僕は感謝しながらも、「確かに僕はいやしんぼだけど、牧師さんがいやしんぼだから僕もそうなったんだ」と言いたくなる。牧師さんの奥さんは、「なんでもかんでも食べさせたら体によくないよ」と言って僕の体を気遣ってくれるけど、牧師さんはお構いなしにいろんな食べ物をくれる。といっても決して無節操ではないことは、観察していて良く分かる。好きな「小豆あん」だとすると小さじ一杯くらいのものなのだ。僕だって体に悪いものは本能的に分かるから絶対口に入れない。それに犬のように与えられたものを全部食べてお腹をこわすような馬鹿なことはしないよ。一定量食べたら残す習慣は猫特有のものなんだ。
主食の魚・肉の缶詰や1歳以下用カリカリ以外に、これまで何を食べさせてもらったかを言おう。猫のおやつからいくと、減塩にぼしにまたたびふりかけ、またたび入りねこちゃんジャーキー。減塩にぼしは長さ3~4㎝のもので、今のところ毎日4,5匹を与えてもらっているが、歯ごたえもあり美味しくいただいている。
後は牧師さん夫妻が食卓で食べているもの。まず食べている様子を報告しておこう。僕は食卓に上り、降りるように何度も牧師の奥さんに叱られるけど、今日は何を食べさせてもらうか胸がわくわくして絶対に下りない覚悟でいる。それで牧師の奥さんは僕に根負けして怒りのトーンが大分下がった。そのチャンスを逃す僕ではない。僕は牧師さんの右側の食卓の端に行儀よく座っておねだりするのだ。そこは向かい側にいる奥さんとの間にお湯のポットがあって、奥さんの手が届かないのだ。
肉類は、料理に含まれ煮込まれた豚・牛・鶏肉で僕が食べれるように小さくちぎったものを牧師さんの掌移しで食べている。魚類は、イワシ・サンマ・アジ・サバ・サケの煮つけや焼き物。それにサンマの缶詰。アジ・エビのフライ。果物もいろいろ食べたよ。リンゴ、梨、バナナ、柿、スイカ、葡萄、桃といった具合に。でも食べたというより汁を舐めたといったほうが適切かな。まだまだいろんなものを食べているけど次回に続きを書くね。食卓の食事の時は、お祈りがあって最後にアーメンと言うんだよ。その時は僕も神妙にしているよ。ではまた。