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聖書箇所:使徒行伝 2章37節~47節
今日は教会の暦ではペンテコステ(五旬節)という大切な日です。ユダヤ教では「7週の祭り」とか「刈り入れの祭り」とも呼ばれ、大きな祭りの一つです。キリスト教にとってもペンテコステはクリスマスやイースターと並んで、重要な三大イベントの一つです。クリスマスはイエス・キリストの生誕をお祝いし、イースターはイエス・キリストが十字架の死からよみがえったことをお祝いする復活祭です。ペンテコステはキリスト教では「聖霊降臨日」とも呼ばれ、イエス・キリストの復活から50日後の五旬節の祭りの時に起こった出来事から、この日を教会の誕生日としてお祝いするようになりました。この五旬節の日、ペテロなどの12弟子を中心とするイエス・キリストの弟子たちの一団に聖霊が下り、一同は聖霊に満たされて、御霊が語らせるままにイエス・キリストの十字架と復活という神の大きな働きをいろいろの他国の言葉で語りだしました。この日、エルサレムには五旬節の祭りの為に天下のあらゆる国から信仰深いユダヤ人たちが集まっていましたが、自分達の生まれ故郷の国語で語られるメッセージを聞いて、3000人もの人々が悔い改めてバプテスマ(洗礼)を受けて弟子たちの仲間に加わったことが聖書に記されています。この日以来、弟子たちに聖霊が下り、力を受けて全世界に「悔い改めてイエス・キリストを信じることによって与えられる救いと永遠の命」という福音を伝え始めたので教会の誕生日とも呼ばれるようになりました。
今日の聖書の箇所には初代教会の姿が克明に記載されています。教会の土台は「イエスを神の子・救い主」と呼ぶ信仰告白です。この信仰告白を持って信じる者それぞれが自分の十字架を背負って共に生きる群れが教会です。教会をたてるとは①福音を語る説教を通して信仰が勧められ、人々がその信仰を受け入れること ②聞いた人々が悔い改めて、罪のゆるしを得るために、イエス・キリストの名によってバプテスマ(洗礼)を受け、聖霊の賜物を受けること ③そして「仲間としての交わり」を持つこと、というプロセスを意味します。教会には①交わりと礼拝、②教育と訓練、③イエス・キリストの証し人としての役割と喜びを表す捧げものと伝道という要素があります。皆さんも一度この交わりを体験してみませんか。きっと人生が変わります。
2014年6月8日 梅木光男説教より