【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2023年4月30日説教要約
聖書箇所 詩篇119:105
聖書の力
日本基督教団福岡玉川教会
柏村 豊憲
1898年秋、北アメリカのウイスコンシン州ボスコベルの小さなホテルで、39歳のニコルソンという人と30歳のヒルという人が、部屋が満室のため、やむを得ず見知らぬ者同士相部屋になりました。ニコルソン氏は、19歳の時、死の床にある母親と毎晩聖書を読み、祈ることを約束し、以来それが長年の習慣になっていたため、相部屋になった時もそれを実行しました。そのため、ニコルソン氏とヒル氏はお互いがクリスチャンであることを発見し、二人共に聖書を読み、神の前に跪き祈りをしました。そして、そのことからクリスチャンで旅行をする実業家たちが、互いに交わり、証をし、相共に主イエスに共同で仕える会を立ち上げることにしました。これがギデオン協会のスタートです。以来、120年以上が経ちまして、現在ギデオンの支部のある国が約200ケ国になっております。
聖書には、私たちを励まし、慰めてくれるダイヤモンドのような言葉が沢山書かれています。例をあげますと詩編119編105節には「あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。」と書いてあります。またヨハネによる福音書8章12節後半には「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」と書かれています。
ギデオンの聖書を読んで救われた人は沢山おります。1971年、東京八王子市で生まれた今井信彦氏は、小学校5年生の時、両親が離婚し、中学2年のころから非行に走り、学校にも行かなくなりました。そして中学校を卒業すると共に暴力団に加入し、事件を起こして石川県金沢市にある少年院に収容されました。そこでも規則違反を起こし、独房に入れられてしまいました。そんなとき、彼の目にとまったのが部屋の棚に置いてあったギデオンの聖書でした。
そして、その聖書を読み、悔い改め、神様のの所に立ち帰ることができました。