【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年11月10日説教要旨
聖書箇所 ルカによる福音書10章30~37節
隣人を愛しなさい
原田 寛
今朝は「隣人を愛しなさい」ということでお話しします。「隣人」とはだれのことでしょうか。イエスは、「隣人」を示すために「善いサマリア人」のお話ししました。
このお話では、追いはぎにあった人を助けたサマリア人が、その人の傷の手当てをし、宿屋に連れてゆき、治るまでの責任を負いました。記されていないことですが、サマリア人は、何の見返りも求めていないし、期待もしていない。
追いはぎにあった人とサマリア人は、何の関係もありませんでした。これが、初対面での関わりでした。サマリア人は、追いはぎにあった人の隣人になりました。傷が治った人は、このサマリア人との関係を続けたでしょうか。何も記されていませんが、イエスは、あなたがサマリア人のように行うことが「隣人を愛する」ことと教えています。
「愛する」というのはどうすることでしょうか。昔、『愛』という日本語はありませんでした。つまり、『愛』という概念がなかったと思われます。そんな時に聖書の翻訳家が訳したのが「ご大切」という言葉でした。何もかも大切にすることではないでしょう。愛すべきことに出会う。神は、その出会いを備えて導いてくださるのではないでしょうか。
御言葉を示してくださる真の神を信頼しつつ、「隣人を愛する」ことをすすめてまいりましょう。