【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年2月4日説教要旨
聖書箇所 詩編23編1~6節
食卓を整えてくださる、詩編23編からの発見!
諸岡 寛
主の御名を讃美します。今朝も宜しくお願いします。
2024年を迎えました。正月早々の能登半島を中心とした津波と地震、JAL機の火災事故と流石に驚愕しました。被災者の方々の生活と健康が守られる事を願います。
さて皆さんはどのような年を迎えられましたか。先ずは主なる神に、ひたすら感謝を捧げる年でありたいと願います。今まで出来なかった事も、気にせずに一歩一歩着手して行ければ、新たな展開が一つ一つ生まれて来る事と思います。あせる必要もありません。常に主なる神さまがきちんと導いてくださるのです。
さて詩編23編と言うと、「主は羊飼い」で有名な箇所です。以前「主は羊飼い」の箇所を語ったことがあります。「主はわたしを青草の原に休ませ、憩いの水のほとりに伴い、魂を生き返らせてくださる」のです。その後の5節「わたしを苦しめる者を前にしても、あなたはわたしに食卓を整えてくださる」と書かれた箇所です。どうしても「青草の原」「憩いの水のほとり」、私は口語訳の「緑の牧場」「いこいのみぎわ」の方が慣れ親しんでおりますが、こちらに気を取られて、「食卓を整えてくださる」はそんなに気を留めたことはありません。
「わたしを苦しめる者」とは、人生で出会う様々な敵です。もちろん競争社会ですから、人生でポジションを得るには相手に勝負を挑み、相手に勝ち抜いていかなければなりません。フェアな勝負ならば致し方ないのですが、気を付けないと騙し討ちにあって、追い落とされないとも限りません。傷を負い命を奪われることさえあるのです。私が苦しむと喜ぶ人がいるのです。人生という旅の中で敵に出会う。私が生きるのを妨げる者と出会うのです。その時に神さまは私を家の中にかくまってくださるのです。辛かった身に、ねぎらいの食卓を用意してくださるのです。
続いて5節は「わたしの頭に香油を注ぎ、わたしの杯を溢れさせてくださる。」とあります。苦労の多い人生にあって、神さまが平安と喜びを持ってこの人生を豊かに満たしてくださいます。この様にこの箇所はすーっと通り過ぎてしまうのですが、この箇所はそんなに甘い箇所では無い。家の中にかくまってもらっても、敵は食卓を囲んでいて、油断していると、あっと言う間に食い尽くされてしまうと言う一冊の本に出会ったのです。
今朝はこの詩編23編5節を中心に論じたDon’t Give the Enemy a Seat at Your Table 「ヤバイ奴、敵に居場所を与えるな」という本を紹介したいと思います。著者はアメリカの牧師で、ルイ・ギグリオ。西南学院の創立者ドージャー先生と同郷のジョージア州アトランタ出身。神学校はサウスウエスタンです。昨年5月にヨベル社から刊行されたのですが、黄色の表紙に、「あなたの人生を変える詩編23編からの発見」と書かれ、帯には「死の影の谷」だけじゃない!あなたは敵の見ている前で、わたしのために食卓を整えておられるのに、「そんなのムリ」「逃げ道はない」「あっちのほうがよかった」と言うこうした思いがあなたの「敵」なのだ。主とあなたの食卓に「敵」を着かせてはならない。と大きな文字で書かれています。