【聖書箇所朗読】
【説教音声ファイル】
2024年12月22日説教要旨
聖書箇所 ルカによる福音書2章1節~7節
クリスマスのめぐみ
原田 寛
クリスマスには、大切な人や家族と共に、思い出の場所、思い出の料理、思い出の催しものなどを分かち合うように、過ごしたいという人が多いようです。忙しいこの時代に、そのように大切な人や家族と向き合おうとすることはとても大事なことです。そのために、時間もお金も消費してほしいというのが現代です。愛を確かめ合い、お互いを励ませることは貴いことです。
しかし、クリスマスは、イエス・キリストのご降誕を覚えて救いの神を礼拝する時です。神が共におられることを第一に考えるべき時です。多くの人は、クリスマスをはき違えているということです。そして、そのことに気づかなくても良いと思っているのでしょう。まったく的外れな歩みです。
ルカ福音書は、イエス・キリストの誕生と生涯をローマ帝国の歴史の中に結び付けています。
キリニウスがシリアの総督であったときにローマ皇帝アウグストゥスが人口調査を行うよう命じたことです。このことを通して、イエスがベツレヘムで生まれたこと、ダビデ家の子孫であることを証しているのです。イエス・キリストは架空の存在ではなく、実在したことを示しています。そして、同時代に歩みを共にしている人たちの証が、福音宣教の業と共に伝えられていくのです。
その証は、2000年の時を経て、現代の私たちに届いています。イエス・キリストは私たちが救いに至る神の恵みを受け継ぐための神からのプレゼントであると。その意味は、神の家族として受け入れられているということです。だから、私たちは、神の家族として、救い主の降誕を喜び、真の神を礼拝するのです。クリスマスのめぐみをこころから感謝します。